ランナー分析

ランナー分析 分析:ランナー編

各ランナー毎のフォーム分析

分析:ランナー編

0-5-3-Otake Mara.(PB 2:33) M Age56

2024年 2021年 概要 2021年時に比べて今回2024は、下記の変化が見られました。 変化点: 全体的に動きが滑らかになった。(2021の時は、肩・腕・脚に力み。左右で偏ったリズムが感じられた) フォアからフラット着地になり変化 前傾がより強くなった。これにより、重心の真下に近い着地になった 加えて、脚振りの左右差が無くなり、偏ったリズムが消えて両脚が滑らかに動いている。 着地の時、O脚気味だったのが軽減されている(フラット着地になったためか) 上腕の前方・後方とも振り幅が大きくなった(体側より前まで上腕が出る)。前腕の振り幅が小さいくなり。 身体の横揺れも減っている。 骨盤ドロップ(着地時の骨盤が傾く現象)が大きくなっている。 変化してない点: 右脚の蹴りが強く上下動の左右差がほとんど同じ傾向。 肩と腰の回転は以前とほぼ同じ。 前傾姿勢の中で反り腰が強い。 解析したランナーについて 大竹さんは、45歳でマラソンを始め、50歳を超えてから何度もPBを更新し(現在2:33分)、年齢別タイムで1位を続けています。練習は、月間700kmかつ、フォーム改善を継続的に行ってきています。今...
分析:ランナー編

0-12-1-Ando Mara.(PB 3:06) F Age53

(画像をクリックするとGif画像が動きます。停止は画像の外をクリック) 概要 (画像をクリックするとGif画像が動きます。停止は画像の外をクリック) 高ピッチで速いランニングだが、ストライド幅はほぼ標準。 身体の上下動は、左脚の蹴りの時が高い特徴がある 理由は、左脚が離地する際の膝が右よりも伸びているため(左の着地時間も伸びている) 右膝の痛むため力を入れない(曲げない)ような動作となっている可能性が高いです。(また、痛は取れてもクセとして固定される場合があります) 一方、左右の脚の角度変化(振り方)プロファイルは良く似ている(見た目には左右差が少ない)。 上体はやや強めの前傾で、骨盤ドロップが少しあるが、身体の横揺れはかなり少なく、着地衝撃での膝のブレもなく、比較的はっきりした2軸走行。 着地動作は、直前に足が高い位置から下がる軌道でフラット着地、プロネーションも良、つま先も前方を向いている。 腕振りは、肘が体側より前方に大きく出て振り幅が大きい。 上腕は後方への引きは大きいが、背中側への周り込みがほとんど無いので(肘が横に広がったまま)、肩甲骨の内転が小さい。肩甲骨の動きが悪いと推...
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0-10-1-Okaw H-Mara.(PB 1:35) M Age38

フォーム解析結果まとめ 項目結果・内容評価A優 B標準 C課題 D他撮影時の速度速い(3'10"/km)D フォームに影響可能性上半身の上下動標準的A上半身の横揺れ大(右に偏って揺れ大きい)C上半身の伸縮無しA上半身の前傾小さめ(平均5度)B着地の足部位かかと(背屈強い)C 要修正着地の足位置重心よりかなり前方C 要修正地面反発力の利用小さい可能性ブレーキ加速遷移時にやや腰が残るC 要修正着地時骨盤ドロップ無し(体幹強い)A(体幹強い)着地時の膝ぶれなしA(脚力バランス良い)着地足プロネーションなし足先がやや外向きB怪我防止に足先を前方にすべき脚振りの左右差や癖左右差なし他問題ある癖なしBストライド / ピッチ走法ストライド広い(能力的に優)ピッチ速い(能力的に優)  走法はストライドとピッチの中間しかし、共に限界地付近でフォームに余裕がない修正を推奨(どっちかを落とす)腕振り上腕を前方に振り過ぎ(短距離走の振り方になっている)後方への振りは良いCマラソンでは肘は前に出さない肩回転標準範囲B骨盤の回転標準範囲B フォーム課題 重要と思われる課題のみ挙げています。 上半身の課題上半身を大...
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0-7-1-Ogur Mara.(PB 2:06) M Age29

7:Marathon Male Age 29 fullPB 2:06 Ogur トップレベルのマラソン選手のジョギングペースのフォーム。真下にフォア気味のフラット着地、着地時間が短く、滞空時間が長いので、地面の反発力が使えている。肘が後に良く振れて、全身が力みのない綺麗なフォーム。左脚の蹴りの方が右脚より大きいという左右差が見られる。 クリックで動画再生、停止は画像の外をクリック <注釈>撮影条件が標準と異なります。野外で手持ちカメラでランナーと並走して撮影した画像です。また、体に専用マーカも付いてないため、データの精度がやや落ちます。 速度1歩時間着地時間/1歩期間 1. 身体上下動 上下動は10cmと大きい着地での身体の沈みは、右脚着地の方が沈んでいる。 2. 速度 ランナーに並走して撮影した画像のため、速度の計測はできていない。着地の足と地面の動きから推測した速度で、一定値としている。ピッチが180なのに、ゆったりしたフォームとなっているのは、着地時間(GCT)が短く、滞空時間が長いため。 4. 左肩(頭基準)の上下動 左脚着地で左肩が下がるが、腕の前、後振りでそれほど肩が上がっ...
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サブ3ランナーのフォーム解析結果

今回は、40代前半のサブ3の市民ランナーさん(B20221111-no)の解析を行いました。 本人は、ご自分のフォームについて周りからちょっとおかしいと言われたことがあり、気になっていたこともあって、フォーム解析を申し込まれました。月間走行距離は、300〜400kmと多く、サブ3と極めて速く優れた走力のランナーさんです。 なお、今回は側面のみの解析コースを選択されたので、身体の左右差その他多くが分からないのですが、今回のフォームの特徴は、横からでもその原因がわかってきました。 フォームの特徴は、頭含め上体の前傾姿勢が強く、重心の真下付近に着地し、膝の屈曲も非常に少ないことが、高速ピッチ(240)での走りを可能にしてました。着地ブレーキの影響を受けにくい走りであることと、地面を後方に脚を蹴る際に、腕を前に大きく振ることで推進力を稼いでいるようです。 ただし、高ピッチを優先するフォームとなっているため、必ずしも省エネのフォームとは言えないようです。もっと速く走るにはストライドを伸ばす走り方と、伴って省エネのフォームを工夫することで、パフォーマンスはまだまだ上がると思います。以上詳しくは、N...
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マラソン市民ランナーのフォーム解析結果追加

フルマラソン以上を走るシニアの一般ランナー様ですが、綺麗なフォームをして居ました。(データ B20221023-mi.csvを選択し決定を押す) ぱっと見たところは、かかと着地が気になるかも知れませんが、超長距離を走るには着地衝撃をいろんな手段で分散させた方が故障しにくいとも言えるので私としては、一概に悪いとは言えないと思います。(シューズのかかとの減りが早いデメリットは確かですが。) ビデオはもちろんアニメーション化しても分からないことが、数値評価(グラフなど)で明らかになってますので、興味のある方は観てください。解析で分かったことの一部を紹介します。 腰の回転量が肩の回転より大きい(初めてのケースでした)。また、腰が脚の振りに先行して回転するのが一般的ですが、そのタイミングがかなり早いので、骨盤の回転を大事にした走りになって居ます。(グラフから読み取れますが、説明しないと難しいかもです) 身体の上下動が大きめですが、第一の理由は、着地で膝の屈曲が大きく、後脚で地面を蹴る走りになって居ます。太腿とふくらはぎを使う走り方になっています。しかし、筋持久力が優れていれば、衝撃が少ないので悪...
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評価レポートTさん(余裕のサブ3.5でトレラン女子年代別優勝)紹介

余裕でサブ3.5、そして最近トレランで年代別優勝をされたTさんのフォーム動作解析も、ご好意で紹介のOKをもらいました。ヒール着地ですが、ピッチが多く、ストライドも広くできており、速さの割にとても安定した走りをしています。非常に身体能力が高い方です。また、大竹さんはフォアフット着地とTさんヒール着地で、走力も高いお二人なので、着地の違いを並べて比較してあり非常に興味深かったです。 気になる方も多いのではと思いますので、アニメーションによるランニングフォームレポートを是非みてください。
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大竹さん (2.5hランナー)評価レポート公開

ランナーズの年齢別ランキング1位で、友人でもある大竹さんに評価に参加していただき、結果の公開にも快く応じていただきました。 2年前の評価で自覚されたフォームの問題を時間をかけて修正し、今回その成果を確認する機会でもありました。結果は、見事に期待した方向でフォーム改善に成功しています。アニメーションによるランニングフォーム評価レポートを参照ください(別ページに飛びます)。 また、大竹さんのブログにも今回のフォーム評価について書かれているので、そちらも是非チェックしてみてください。