スピードはストライドとピッチの掛け算で決まります。
そこで、実際にスピードをとストライドとピッチに分けて、その関係を短距離走からマラソンまでの異なる速さごとにグループ分けして調べてみました。その結果、下記のことがわかってきました。
今回得られた結果は、集団としての傾向ですので個人差を考慮していませんが、グループ内の分布の点ひつつひとつが選手個人であるため、特定の個人に着目してみると弱みと強みが定量的に明確化されます。特に、団体としての専用の分布グラフを作成すれば、選手個々にとってトレーニングの方向性が定量的に明確になります。
この手法は、個人はもちろん競技団体の指導者にとっても個人個人の指導に大変有益です。
スピードとストライドの関係
ストライドが伸びることでスピードが上がる
スピードは、物理的にはストライドとピッチを掛けたものなので、個々に見ていきましょう。
図1のスピードとストライドの関係を見ると、(個人差はさておき)一般にスピードが上がるとストライドも長くなっています。
短距離グループは、中長距離・マラソンと異なるラインの直線関係を示す
グラフには、2本の直線が見られています。
マラソンから中距離走のグループと、スプリントと言われる100mー400mのグループでは、スピードとストライドの関係直線が異なる直線に乗っていました。
何故でしょうか。
スプリント走の選手は、中距離と同じ歩幅でより速いスピードを出しているというものです。これは、マラソンから中距離走までは、全力ではなくある程度省エネの走りをする一方、スプリントは全力走となるために、両者のグループで走り方が明らかに変わるためと思われます。
じゃあ何が違うのでしょうか?
スピードとピッチの関係
グラフ2にスピードとピッチの関係をプロットしました。
ここでも、面白い特徴が見られました。
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