2020-03

分析:テーマ編

上体の横ブレと骨盤の傾斜及び仙骨疲労骨折リスク

ランナーの中には、走る時に身体が人よりも揺れていると感じている方が居ます。ランナーAさんもご自身のビデオを観た時にそういう印象を持ったそうです。今回、他の方と比較しながら別のサイトの先行情報1)2)3)も参考にして、上体の横揺れを3Dアニメーションと3Dデータで再現し考察しました。その調査の中で、今回の現象がトレンデレンブルグ徴候と呼ばれる動きと類似であり、仙骨の疲労骨折の一つの原因となることが指摘されていましたので、付け加えておきます。 体の横揺れの気になるランナーさんや、足の速い方で筋トレはあまりやらない方などには特に有益な情報となると思いますので、是非ご一読願えればと思います。 なお、下記サイト情報などを参考にさせていただきましたのでお礼申し上げます 股関節外転筋力が大きい側のみにトレンデレ ンブル グ徴候を認めた両変形性股関節症患者2例」坂本年将,  理学療法学 第19巻第2号 103〜108頁 (1992年)   トレンデレンブルグ徴候 (間接ライフ様ホームページ)     ビデオから気づく上体の横揺れ比較 3名 まずは、3名のランナーAさん、Bさん、Cさんを後ろから撮影した...
スタッフブログ

心拍数とランニングのパフォーマンス

ここ数年はトレイルランニング中心となり、山を登ったりロードをゆっくりと走る練習しかやっていませんでした。そして昨年8月末のUTMB完走以降は極端に練習量は減ったところに、コロナウイルス対応でマラソン大会も中止が続き益々運動をしない日々が続いていました。ということで、体力はめっきり落ちました。 そんな中、コロナウィルス感染防止のため本当に開催されるかわからない4月のUTMFのレースに向けて、2月末ごろからやっとトレーニングを再開しました。そんな経緯で先日久々にやったビルドアップ15km走では、体が重くスピードも出ないし心拍数も簡単に上がって、まったく情けない状況でした。 ですが、このビルドアップ走が5kmごと3段階(はじめゆっくりからステップ的に速度を上げる)がきちっとできたので、以前からやりたかった心拍数と走力の関係を調べてみました。集計したところ、使えそうな面白い傾向が出たのでまとめてみました。参考になれば幸いです。   測定法: Garmin 920XTJと胸バンドのハートレートモニター 被験者情報: 年齢61歳、男性、マラソン歴13年、ここ半年の月間走行距離50km。 フルベスト...
分析:テーマ編

ランニング時の身体の上下動の評価

走る時の上下動 上下動は大きい方でも幅10cm程度で、左右の脚による差はこの方の場合18mmです。ビデオではもちろんですが、アニメーションで見ても上下動の2cmの差はわかり難いですね。ですので、グラフでmmの単位でしっかりとチェックすることが重要になります。 最新アニメーションでも観てください アニメでフォーム解析のサービスへ 上体の上下動グラフでランニングフォームの概略が把握できる 各地のマラソン大会に参加したり沿道から応援される方も大勢いると思います。みなさん見てると本当にいろんな走り方をしていますよね。手の振りや体のブレや顔の表情みなそれぞれですよね。その中でもランニング時の特徴の一つとして、身体の上下動があります。ぴょんぴょん跳ねるように走る方や、どすどすどすと走る方、トップ集団はなんと速くスムーズに力強く走ることか。時々見とれてしまいます。ですが、なかなかその印象が具体的にどのような動き方からくるものなのか分からないのではないでしょうか。 ここでは、一つの指標として上下動をグラフで見るとその人の走り方の大まかな特徴を捉えることができるので、それについて説明します。 ここでは、...