解析用ビデオの自撮り方法

ビデオ(スマホのカメラ)の撮影方法

ここでは、弊社サービス用のビデオを自撮り撮影するための方法を説明しています。
計測精度につながる大事なポイントですので、条件に従った撮影をよろしくお願いします。また、本ページ下部にQ/Aを載せていますので、併せて参照下さい。

不明な場合はお問い合わせ窓口か、弊社担当のメール宛にご質問ください。

1 カメラの設定

※現在、旧ホームページに記載の2方向からの撮影する「リアル3Dコース」のみの受付となっております。(2023年12月15日)

スマホやタブレットのカメラを使用ください

3次元データ解析においては、使用するカメラのズーム比、画角など主要な仕様が事前に把握できていることが必要です。そのため多くの方が使用されるスマホやタブレットに搭載のカメラでの撮影をお願いしています。
なお、スマホの機種によっては仕様が大きく異なるものもありますので、その際は光学係数の測定をこちらで行います。その際は、ユーザ様にて大きさの判明している物体の撮像して頂き、別途弊社に送っていただくようにお願いする場合があります。どうしても、デジカメを使用する際はご相談下さい。

2方向から撮影するため2台のカメラが望ましい

撮影方法により精度が劣るリスクがあります。

🔳2台同時撮影の場合(推奨):
2台で側面と背面の2方向からのフォームを同時撮影する方法だと、安定した3次元データの精度が得られます。複数人で手分けして撮影する場合はこの方法を選択して下さい。

🔳1台で非同時撮影の場合(精度低下のリスクがあります):
1台のカメラで側面と背面撮影用にそれぞれ別に走る方法です。お一人で撮影せざるを得ない場合はこちらの方法でも可能です。

この方法では、2回撮影時のフォーム・速度が同じになるように注意して走ることが重要です。
2つの方向からの撮影時のランニングのフォームの差が、精度差となりますので、あらかじめご了承ください。そのため、複数回撮影し、よりフォームの近い組み合わせの映像を選んでいただくことで、大きな誤差を回避することができます。(複数回試走した動画を送ってもらい、弊社でベストな映像を選ぶ場合もあります)

加えて、その差を弊社の独自技術で側面の映像を優先したデータの推測補完により、ある程度無視できるレベルまで合わせ込み処理を行います。

画素数など動画撮影のカメラの設定

画素数とフレームレート: フルHD・60 (横1920画素 縦1080 60p ) 

60pとは一秒間に60枚の映像が撮れることを意味しています。フレームレート60枚/秒の意味で60fpsとも記述されます。
(注意1)HDとの記載でも780p(1280×720 60p)の場合は画素数が少ないです。
必ず、試し撮りして、ビデオのデータの画素数を確認して下さい。
(注意2)フレームレートが30fpsが初期値の場合もあります。からなず60fpsであることを、撮影画像で確かめて下さい。30fpsの場合は、露出時間が長いため、ビデオを停止した状態で確認すると、足先がぶれて使用できません。撮り直しになってしまいます。

※確認の仕方が分からないときは、Google検索「ビデオのフレームレートを確認する方法」や「ビデオの画素数を確認する方法」などで調べて見て下さい。
 不安な場合は、遠慮なく相談ください。

ズーム:(倍率、広角とか望遠とかの表現になります):
 側面撮影:ズーム無し  倍率1x
 背面撮影:拡大 2、3倍程度(望遠)

カメラの向き:横置き(横長)

iPhone13の設定例 搭載カメラの個数により設定が異なります

iPadPro(’19)の設定例 搭載カメラの個数により設定が異なります

撮影動画の画素数の確認方法

iphoneで撮影した場合は、その動画を再生できる状態にしておき、下の i を押すと、画素数などが表示される。 1080pや、1920×1080・60 の値を確認できればOK。 
注意)1080×1920・30 の最後の値は、30fpsの意味で1秒間に30枚しか撮影されないので、ブレの原因とそもそも秒あたりのデータ数が不足なので、設定し直しをお願いします。

写真は、iPhone13での場合を示しています。

2 ランナーとカメラの配置レイアウト

次の図は、上から見た時の、ランナーの走行(右から左に走る)と2台のカメラ配置を示します。

側面からの撮影

  • 走行方向の左側にカメラを設置
    (下記で説明するマーカーも体の左に貼るため、カメラも一致させる必要があります)
  • 手ブレは厳禁なので三脚必須
    (カメラ位置は、身体腹部の高さとし、地面に対して中心を水平遠方に向ける)
  • 画面は横置き
  • 画面が地面に対して水平
    (ビデオモードで画面を確認しながら傾きがないようにする)
  • ランナーの5歩から8歩入る程度にカメラの距離を調整
    (ズームはいじらないで1倍のまま)

背面からの撮影のポイント

大別し2つの方法で撮っています。

ランナーと別の人がカメラを手持ちで撮影する方法(複数人で撮影する場合)
カメラマンがランナーが通り過ぎたら素早く、真後ろに回り込み、後ろ姿を撮影する方法になります。

スタート側近くでカメラを構える方法(三脚固定)
三脚で固定すれば1人撮影の場合でも可能。

それぞれの実例

背面撮影例 カメラが回り込む

ランナーが通過後に真後ろに回こみ、カメラを背中に向ける(手ぶれ注意)。(拡大ズーム)
画面中心にランナーが来るようカメラの向きを調整し直ぐ固定。

ランナーの後に回り込む

背面撮影例 固定カメラの脇を走る

3脚を立てて、3倍ズームにして、カメラの前から走ってもらうか、3脚を避けてもっと後ろから走って、画面中央の仮想ラインを走ってもらう。

三脚固定のカメラの脇をすり抜ける
注意点

ランナーとカメラの中心を合わせる
次のビデオ例では、カメラ中心とランナーの走行ラインが少しずれています。左右差の解析精度を上げるため、ランナーの走行ラインとカメラ中心を合わせてください。

ズームは拡大に設定しておく
ランナーが小さく映るので、最初から2〜5倍のズーム拡大に設定してください。

2台のカメラは同時撮影がベスト
データの3次元化のためには、側面からと背面から2台で同時撮影が基本となります。

2台用意できな時は別々に撮影
カメラが1台しかない場合は、背面撮影は側面と別々に撮影せざるを得ませんが、走る速度やフォームを極力2回とも同じになるようにしてください。
(なお、同時撮影でない場合、精度が若干落ちる可能性もあることをご了解ください)

3 撮影した動画データの加工(トリミング)と送付について

  • 録画ボタンを押しっぱなしで、複数回走り最もいいものを選び、切り出し(トリミング)をする。動画が長くなりすぎるとデータが大きくなるので、可能ならば、フォームが写っている時間の範囲のビデオにトリミングをしてください。
  • ラン回数は1回でも、3回でも構いませんので、それが写っている時間範囲が収まっていればOKです。ただし、どのランが希望か番号を指定下さい(もしくは弊社お任せでよければ、こちらで選択します)
  • 同時撮影の場合は、側面と背面撮影の対応がわかるようにして下さい(複数回映っている場合は、側面と背面でランニングの順番は同じ順が必要)
  • やり方がわからないときは、そのまま送ってください。
  • 送付先は、別途メールでお知らせします。

4 身体へマーカーの貼り付け

テープを計測用マーカーとして身体の2又は3箇所に貼り付けをお願いします。
また、耳をマーカーとして使用しますので、髪が長くて耳が隠れる場合は帽子を被り耳が視えるように願います。

テープについて

  • 市販のスポーツ用テープが使いやすいです(2.5cm、5cmがあり、4cm程に加工願います。
  • 大きさは、4cmの四角形がベスト(3cmから5cmも可)
  • 色は、服や背景に埋もれず明るい色。服が白でなければ、白テープが視認性的に良い。

貼る場所(2又は3箇所)

  • 左肩に2枚 腕振りの回転中心を挟んで間隔を少し開けて2枚貼ってください
  • 左腰に2枚 腰骨上部の出っ張りの位置に、Tシャツの裾をパンツに入れて、水平横並びに少し離して2枚のマークをパンツの上から貼って下さい(シャツ側に貼ると走ると、腕に引っ張られて動くため)
  • 背中の腰に3枚 上下が黒のレギンスやコンプレッションなど、腰のパンツの境界が同色で見難い場合に貼って下さい。腰のパンツの上から水平に3枚(または横長のテープのままでも可)

Q/A (撮影に関してのみ)

撮影に関する不明な点は問い合わせいただくか、担当へ直接メールして下さい。回答するとともに、結果をQ/Aに反映いたします。

Q:側面撮影ですが、場所の制約で左から右に走るシーンしか撮れません。だめですか?
A:では、その条件で左から右の走行で右から撮影して下さい。その場合、身体につけるマークは、必ず映像に映る右側につけて下さい。
なお、解析では全て左側のマークを前提に解析しているので、結果閲覧の場合、独自に左右を逆に読み替えていただく必要があります(結果ビュアーには左右逆との注意書きをいたします)。
解釈に誤解やミスが生じやすいため、できるだけ標準撮影方向で努力をお願いします。

Q:いつも夜間照明の下で練習していますが、夜間照明の下での撮影は大丈夫ですか?
A:極力明るい日中の撮影でお願いします。理由は、夜は照明が強くても、影になる部位が見えず解析できない時があります。また、カメラが自動的に長時間露光となるため、脚など速い動きの画像がブレてしまいます。かなり明るくても時速20km辺りで厳しいと思います。
実際に撮影してみて、ビデオ再生で停止したときに、足先などがぶれていなければ大丈夫ですが、かなり明るい場所が必要になります。

Q:仕事帰りに夕方、太陽が翳り始めた時間の撮影は大丈夫ですか?曇り空はどうでしょうか?
A:明るさとカメラの性能によっては画像のブレが発生する場合があります。試しに撮影し、動画を確認して見て下さい。フォームがぶれてなけらばOKです。日没直前ではかなり厳しいと思われます。
A:非常に雲が厚く暗い時も同じことが起きるので、事前チェック願います。

Q:ビデオに収めるランニングの回数は何回まで大丈夫ですか。
A:何回か撮影して、お客様自身で選んで、2ラン程度にトリミングでまとめて下さい。編集の仕方がわからないときは、ムービーの中の何番目のランとか指定してくれれば、長い生画像でもお受けします(データの大きさが、ネット送受信できる範囲。概ね最大100Mb)

Q:走る速度に目安がありますか?
A:レースペースでのフォームをチェックしたいと思っても、ほとんどの方は(疲れてないため)それよりかなり速く走ってしまいます。フォームが乱れない範囲なら1、2割速くても経験上フォームの特徴はあまり変わらないようです。なお、体の動きがスムーズでない場合は、本来のフォームではないと思われるので、撮影の前のウォーミングアップは十分に行なって下さい。

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