短距離選手 女性・大学生 11.67秒/100m  インターハイ4位



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軌跡項目(6個まで)


インターハイ4位の実力は、狭いグランドにもかかわらず、撮影時の速度も13.0秒と速くて、良い測定ができました。

上体を強く捻る力を、骨盤と脚に連動させて高回転でかけていきます。
(前述のFuji選手と同じピッチ257/分)
特徴は、右膝を前に引き上げる力が左より弱いためか、補うために上脚が外に開いて前方に振り出す動きになっていました。その動作の力不足を上半身のを大きく強くひねることでカバーしてるようです。
全体に横振れが大きいのは、外に膨らんだ右の遊脚により重心が傾く補正のため、上半身を反対にそらしてバランスをとっています。結果上体が左に傾斜しつつの重心が横振れを起こすので、横方向の振れを補償するために、腕が大きく外側にでていると思われます。

速く走る手段として上半身のひねりと連動をうまく使った、力強いフォームになっていました。
本人は、今回の解析で右膝が低いということが、膝の軌跡ではっきりと確認できました、と言っていて、今後のパフォマンスアップにつながればいいなと思います。

解析作業コメント
当初、特徴あるフォームなので、生体力学的にどう動いているのか難しそうだなと思いましたが、上脚の回旋モデルを見直してフィッティングすることができました。その結果、全体としての動きの一連の理屈が解けました。
横振れのフォームに目がいってしまいますが、可動域の広さとその動きの速さと滑らかさがきれいなフォームで、やはりすごいと思いました。


 

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