UTMB完走の速報

長文ですが、詳細な参戦記もご覧ください。

 

スタッフのひでしです。

社長兼スタッフの阿部秀司は、ヨーロッパアルプスのモンブランで開催されたウルトラトレイルデュモンブラン(UTMB)に参戦して来ました。

フランスアルプスのシャモニーを8/30(金)18:00、大勢の観衆の声援に見送られ、モンブランの周囲171kmを46時間かけて走り、登り、歩いて、9/2(日)16:06にスタートのシャモニーにゴールすることが出来ました。

参加人数2543人、完走1556人、途中棄権987人で完走率61%のとても厳しいレースでした。会場の街はもちろん、沿道や通過する街、さらには山の中のハイカーまでが、我々選手をずーっと応援してくれました。そして景色の素晴らしい中で走れる喜びは、この大会に参加することが多くのトレイルランナーにとって夢であるのは頷けます。大会スタッフの運営の素晴らしさやボランティアの励ましやホスピタリティーに包まれた中で、私にとっても他の選手にとっても、夢のようなひと時でした。

参戦レポートを別途FBなどにアップいたしますが、今回のレースで2度リタイアの危機がありました。

1度目は、スタートから20kmほどで夜を迎えますが、なんとヘッドライトが点かないトレブル発生(断線の症状)。次のエイドがサポートをお願いしていた地点だったため、幸運にも代替を借りて先に進むことが出来ました。
もし、単独で参加していたら、完全にリタイアでした。

2度目は、80kmあたりまで比較的順調に来たものの、エイドで必要以上に固形物を食べたため胃に血流がとられ、脚や体に全く力が入らない状態が続きました。その上日中の気温があがり、水の飲みすぎで軽い水毒症と熱中症となり意識が朦朧としてしまいました。やっとついたエイドで、もう心が折れかかったのと、これ以上先に行くとリタイアできる場所がないし、今のうちに大事を取ろうという気持ちが働き、リタイアをスタッフに申し出ました。

ところが、スタッフは「アレアレ」(行け行けgo goと応援する意味)と、応援してくれるではないですか。そこで、考え直し1時間以上休み、関門も30分と迫っているので、一か八かで再スタートしました。

歩くと思ったよりは回復していたので、ゆっくりと関門に捕まってもいいやという気持ちで山頂まで行きました。すると、天候の急変で雷雨と雹が降って、レインスーツを着る間もなく、体の多くがぬねれしまいました。

実は、体が一気に冷やされたことで熱中症が急激に治り、体力が回復してきました。その結果、最後まで切れることなくレースを継続することができました。この時の雷雨にあたって多くの人がリタイヤをしたポイントでもあたようです。

 

諦めないぞとは心に何度も言い聞かせていましたが、諦めざるを得ない状況が会った時でも、諦めないで代替案を最後まで探したり、トラブルことを前提にできる限りの準備をしておくことが本来重要なのだということを身にしみて感じた次第でした。

詳細は別途弊社Facebook等でアップして行きますので、よろしくお願いいたします。応援ありがとうございました。

 

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